ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

同一性:同質の理論と異質の理論


「これはあれと同じだ」と直感すると
これとあれの同じところを探し出し
「やはり同一だ」と結論付ける


逆に
「これとあれは似てるけどどこか違うな」と感じると
これとあれの違うところを探し出し
「やはり異質なものだ」と結論付ける


同じと思えば同じで
違うと思えば違うということになる


大雑把に見れば同じで
細かく見ればそれぞれ違うことはよくあることで
同じ「生き物」でも
「生き物は皆同じに尊い」と表現されることもあれば
「人間でない生き物は食料に供しても良い」と表現されることがある


このように
「同一」という観念や
「異質」という観念には恣意的なところがある


だから
「私とあなたは仲間だ」という思いが向けられた「あなた」が
「私とあなたの仲間だ」と思っている両想いの関係もあれば
一方だけが「私はあなたと仲間ではない」と思っている
一方通行の関係も生じてしまう


このような関係性から恣意性を除去する努力も存在する


「仲間でなければならない」
「仲間であってはならない」という義務は
関係性から恣意性を除去し
同質と異質を鮮明に際立たせる観念だ


これは
戦場での敵と味方の創生だ


秩序は
義務が生み出し
義務を要求し続けるシステムだ


同一である義務を背負い
同一の生き物が次々と生まれ
繁殖うを繰り返す


この秩序の体系を維持する目的達成を果たそうと
生まれてきた生き物が
義務を果たし続けている

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