おいしいものを食べたいと思う

この欲が
私を未来へと運んできてくれた

様々な欲に駆り立てられ
私の感情は
時に高ぶり
時に安らぎ
私を未来へと導いてくれた

私の理性はと言うと
私の欲や感情
周辺にある欲や感情の上に立ち
支配しようと躍起になるのだけれど
いつしか振り回され
眠りについたりした

泣き寝入りすることもあれば
穏やかに寝入ることもあった

そんな理性や感情や欲望に囲まれて
私の同一性が維持されて来た

動的同一を保持しているのだ

豹変する
欲望や感情や理性と一体となりながらも
なんのことなく
同一性を保持してきた

これからも
動きながら同じであり続けるのだろう

地球が動きながら同じであるように
豹変する欲望や感情や理性も
きっと同じところを廻り続けているのだろう

ぐるぐると欲望も廻っている
だからなのだろう
お腹が減ると
ぐるぐると音がする

感情を満たしても
また
同じ感情が湧き上がる際限のない夢舞台の上で
あわただしくも
静かに
人生が進んできた

これからも
ぐるぐる
がたがたかたかたと
舞台は廻り続けてゆくのだろう

そして
廻し続けてゆくのだろう