ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

再現競争:自然の流れと技術の流れ


時間は
原因から結果へと流れてゆく


自然の流れはこの流れに沿っている


これに対して技術の流れは
時間に逆らうところがある


技術の開発において
まず目的があり
それを達する結果をえるために
その結果をもたらすべき原因を寄せ集める


技術の実践は
時間に沿って
寄せ集められた原因が
予定どうりの結果を導くことであるので
時間の流れに沿っているが
技術の開発は
時間に対し逆行する志向を有している


このため
技術開発には試すという過程が入り込む


原因をしつらえ
その結果を眺め
予定されていた結果が得られ
目的が達せられるかを評価する


うまくいけば
原因のしつらえがうまくいったということになり
うまくいかなければ
原因のしつらえに不備があったということになる


原因のしつらえの良否を
自然の流れの中で
試し技術は鍛えられてゆく


この過程が
自然淘汰ということだろう


細胞の中には
多種多様な原因のしつらえに満ち溢れている


このしつらえを維持し
再生してゆくことが
細胞が存続する技術だ


生きることは
結果を残すことではなく
原因をしつらえ続けることなのだろう


だから
どこまで生きても
「原因をしつらえる」宿命から逃れられないので
「これで終わりだ」というような
満足の結果は得られぬものなのだろう

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