ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

戦略的利他:秩序を維持する抑止力


見も知らずの人のために
赤信号で車を止める


渋滞の中
見も知らずの人のために
横道から出てきた車に
道を譲ることもある


交通秩序は
見も知らぬ者同士の間で
互いのために譲り合い維持されている


時に
利己的な理由で
この秩序が壊されることがあり
その崩壊の腹いせに
反撃が加えられることもある


割り込み運転に対するあおり運転が
その典型だ


危険にさらされたものが
危険をさらし返す


正当防衛か犯罪かのグレーゾーンが
この辺りに存在する


日本の刑法の原則からすると
危険回避は犯罪ではないが
被害者による加害者の処罰は犯罪だ


仇討ちのような私権による懲罰は禁止されているので
危険運転の懲罰による抑止は
危険にさらされた被害者が行うものではなく
公権力が行うべきものとされている


このような状況で
公権力が怠慢で働かないと
「秩序破壊者を処罰しなければ
 いつまでもこんな危険が続くようになる」と
正義の剣をかざして
被害者は加害者を攻撃したくなる


だから
公権力の怠慢は
犯罪が犯罪を生む悪循環を生み出すことになる


国連は
秩序を維持する抑止力が弱いといわれている


怠慢なのかもしれないし
秩序を維持するための制約より
自由を愛する
いかにも人間性あるれる組織が国連なのかもしれません
しかし
もう少し何とかならないものかと
紛争が起こるたび議論が起こり
そしてまた
ほとぼりが冷めると
また議論を忘れて自由を愛する


世界は一つにはなかなか成れないらしい


それが世界の原理原則なのだろう


それでも
紛争の防止のために
戦争被害の損害賠償請求できるような制度を設置してもらいたい
戦勝国でも
敗戦国でも
平等に損害賠償できればそれがいい


無理やり勝たなければならない理由もなくなる


「勝てば善」で終わっては抑止力生まれてこない

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