ウクライナといい
アカデミー賞といい

言葉による挑発と
それに対する暴力が後を絶たない

権威に対する反抗は
言葉でも
暴力でも権威を汚すものになる

命令に従わない部下が
正しげな理論を展開すると
上司が
理屈にもなっていない根性論で
否定してしまうことがある

理論と人間関係の優劣は
場面場面で
矛と盾のそれのように入れ替わる

優れた上司と
やや劣った部下なら
矛盾も小さいが
劣った上司と
優れた部下の間には
様々な矛盾を克服しないと
うまく回らない

うまく回っているとしたら
矛盾が許容されながら
理論も人間関係も維持されているからなのだろう

喧嘩にはきっかけと背景がある

ほんの些細なきっかけで
我慢してきた矛盾を爆発させることになるからだ

小うるさい蠅が飛び回っている

それはそれで嫌なのだが
その蠅が
今食べようとしていたケーキにとまると
怒りが爆発して
その蠅を追い回し
殺しさえする

命を奪われるほどの悪事を蠅は行ったのだろうか？

言葉による挑発と
それに対する暴力が後を絶たない

人間と蠅の力関係が
人間が蠅を殺すことを正当化してくれている