ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

自作因果律:和を以て貴しとなす


算数は
決められた規則が描き出す世界だ


小学校のころ
30㎝のものさしをカバンに入れて持ち歩いた


アナログな竹の板に
等間隔に刻みが入った直定規だ


この等間隔の刻みごとに
数字をデジタルに期待した体系が
自然数ということだ


自然数というけれど
自然ではない


人為的に定義されたデジタル指標だ


人間が自然に感じるから
自然数というのだろう


石ころの数は
ものさしの刻みと違い
人為的に定義されていない存在で
形や大きさ重さは
一つ一つ違っている


それでも
違うものをそれぞれ「一つ」とデジタル化して
数を数える


このようなデジタル化がないと
石ころの数は存在しない


一つの石ころも
2つに割れて別れることもある


塊りを一つの単位としてデジタル化するので
初めにあった1つの石ころは一つであり
割れたあとの2つの石ころは二つになる


同じものが一つであったり二つにしたりできるのだ


このような数の世界観にどっぷりとつかっていると
自然数はとても自然だ


とても人工物には思えない


そうなることで
私は
数のシステムの中に帰属し
このシステムの恩恵を受け
お金の勘定をしたりしている


システムに帰属し
その一部となり
そのシステムの恩恵を受けとっている


言語や文化もそんなシステムなのだろう


馴染んだ言葉や文化は自然な言葉や文化であり
少し違っていると
そこか人工的な言葉や文化なような気がしてくる


そんな違和感も
慣れてしまえば自然なものに思えてくるのが
人間の包容力の高さということだろう


自然も生態系というシステムだ


馴染みその生態系に帰属すれば自然だが
馴染めなければ過酷な環境だ


過酷な環境を克服し
その生態系に帰属してゆくことが
生きてゆく条件だ


どこで生きてゆくのか
私には決める権利がある信じたいから
自由を求めるが
このような権利を保障してくれる主体は
私を信じるより他ないのだろう


私を信じ切れなけければ
和睦の心をもって
周りと折り合いをつけるより仕方がない
それが小乗を大乗に変え
民族宗教を世界宗教へと展開させてきた


自由と
周囲への和睦のバランスが
風に揺られて揺れ動く

×

非ログインユーザーとして返信する