ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

予定と実践:正義に優しさを注入すること


正義が
生き易さを封じ込めていることがある


正義が実践され
皆が生きやすくなれば
ありがたいのだけれど
正義が
生き易さを封じ込めてしまうことがある


正義より
生き易さが大切ならば
これは本末転倒な事態だ


逆に
生き易さより
正義が大切ならば
これは当然の成り行きだ


このような葛藤は
多数派の正義と
少数派の悲哀とし現れることがある


与党と野党


支配民族と少数民族


このような事態は
多数派の生き易さが
正義であることに起因しているようだ


人間と他の動物の関係でも
同じようなことが起こっている


強いものの生き易さが
正義となり
弱いものはそれをかいくぐる様に
生き延びてゆく


こういった構造の中で
正義は
強きが弱きを支配するための概念であり
支配を維持してゆく予定を実践するための
一つの技術として正義がある


これは
ギリシア時代ソクラテスが疑問を呈した
ソフィストの正義だ


この考えが正しければ
強い支配は強い正義を伴うことになる


そこで
強すぎる正義が
生き易さをないがしろにしてはいないだろうか?
という疑問がわいてくることになる


この疑問文は
正義を考えるとき
欠かしてはならない視点であろう


そして
正義は弱めなければならないものである
という側面に光を当ててくれる


それが
正義に優しさを加えるための方策なのだろう


ロールズ先生も
きっとそんな優しさを
紋切り型の理論に吹き込んでくれているに違いない

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