ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

触媒と必然:観念という遠隔操作


オスとメスが接触して
次世代命の誕生を迎える


普段は離れているオスとメスが
接触するように様々な工夫が施され
必然的であったかのように
オスとメスが結ばれる


昆虫は
フェロモンを放出し
異性をおびき寄せるたり
音を出して
異性を呼び寄せたりする


花々は
昆虫を誘い
花粉を別の花へと
その昆虫に運ばせる


たくさんあるアリの巣から
羽アリが一斉に飛び立つのも
何かの虫の知らせがあるからだろうし
海の中でサンゴが
一斉に卵子と精子を放出するのも
同じような虫の知らせによるものなのだろう


この様に
意図された遠隔操作が
精子と卵子の接触をもたらし
生命は次世代を残してゆく


観念は
このような遠隔操作の一種だろう


離れている存在が
観念を共有することにより
必然的な現象を導き出すのだ


赤信号と青信号は
観念的存在だ


この観念により
交差点での交通がスムーズに運行されている


このような効果を考えるに
観念も触媒の一種と言える


「ハチ公の前に明日の10時にあいましょう」


言葉としての音や形ではなく
言葉の観念としての意味は
行動を一定方向に誘導する触媒として
とても重要な働きを演じている


予定された調和を目指し
様々な触媒が働き
秩序が維持されている

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