ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

妄想と現実:妄想と現実の境界線


妄想の中の自分は
大胆で
正直だ


現実の中の自分は
慎重で
嘘つきだ


妄想の中の自分と
現実の中の自分の境界線が
意識の中で揺れ動く


どちらが本物の自分だろう?


どちらの私も
私の意識の中にある


様々な私が
私の中の意識の中で踊っている


そして
そのどれもの私が
どこかで現実を畏れ敬い
忖度さえしている


私の意識の中の
たくさんの私が
現実という名の神が支配しているかのようだ


現実という名の神を裏切ると
バチが当たるのだ


例えば
晴れ渡る空の下で行楽をすると妄想する私に
雨雪の中の行楽を強いるのが
現実という名の神の仕業だ


そんなことにならないようにと祈りながら
私は現実に忖度を重ねる


そして
私は
より慎重に
より嘘つきになり下がる


神は現実の象徴かもしれない


あるいは
現実に忖度せずにいられる
強い私を援護してくれる存在なのかもしれない


現実が思うに任せない
妄想の中の私にとって
神はすがりたい対象の象徴だ

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