ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

徴候と憶測:我々はどこから来たのか


おかしな男が
おかしな女と出会い
子供をもうけた


その子もまた
おかしな人と出会い
子供をもうけた


そうこうしているうちに
おなかしなことは
どんどんと
普通のことのようになってきた


おかしなことが
まかり通るようになってきた


こうして
文明が開化してきた


そして
どんどん
理性的で愚かになってきた


そうなると
愚かな男が
愚かな女と出会い
子供をもうけるようになってきた


愚かでおかしな男と女が
互いの
愚かでおかしな徴を笑い合い
愚かでおかしな徴を見つけては
仲間だと叫び
助け合い
ますます
愚かでおかしな仲間が増えていった


そして
あんまり愚かでおかしくなったので
いつしか野生の仲間には入れなくなってきた


やがて
野生を敵といて対峙するようになってきた


そんな愚かでおかしな生き物は
野生から
自分を守るため
仲間を守るため
愚かでおかしなものを組み合わせ
もはや仲間ではない野生のものをやっつけようと
それはもうとても恐ろしいものまで作り始めた


そうこうしているうちに
文明は
野生よりも
ずいぶんと恐ろしいものになってきた


ついには
核の傘まで作り上げた


その恐ろしい傘の下に
集まりなさいと言うようになってきた


野生ではない文明人は
こぞって
その傘の下に集合させられた


我々はどこへ行くのだろう


この傘をさしながら
我々はどこへ行くのだろう


今に留まってはいられない


今の文明よりも
もっと恐ろしい何かが現れてくるのだろうか

×

非ログインユーザーとして返信する