ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

欲望と自由:刺激反応系による自由の束縛


欲望が達せられると嬉しく
欲望が達せられないと悲しい


これらの文脈の中で
欲望は未来を志向し
喜びや
悲しみは過去を志向している


欲望は原因を
感情は結果を志向しているも言えよう


意識的な欲求であれ
無意識的な欲求であれ
満たされれば喜び
満たされなければ悲しい


しかし
実践的な理由もなく
喜び
悲しむことがある


たとえば
物語や音楽は
空想的な喜びや悲しみを運んでくれる


様々な原因で
感情が高ぶるという結果を導いている


このような導きにより存在することとなった感情が
様々な欲望を生み出す原因となり
刺激が反応を生み
反応が次の刺激となり
次々と刺激反応が繰り返されてゆく


このような
刺激反応系の渦の中で
より壮大な欲望が沸き上がり
より大きな喜びや悲しみが吹き荒む


そして
自由は遠のいてゆく


この遠のいた自由の中で
秩序が維持されてゆくのだ


欲望や感情が入り混じる
刺激と反応の連鎖の中で
手や足や言葉たちが動き回り
秩序が維持されるのだ


理性的な欲望や感情も
生得的な欲望も感情も
論理的な原因や結果も
さまざまな刺激ー反応系を描きながら
秩序を維持している


主体が客体となり
その客体が主体となりながら
様々な触媒反応を演出しながら
秩序を動的に維持している


原因が刺激となり
結果が反応となる間に触媒がある


このような動きを予定していた触媒がある


欲望としての触媒も
感情としても触媒も
生存競争の中で洗練されて来た
予定調和の世界の中にある


赤い色が見えるという感覚も
このような予定調和の中にある


ある波長の光を
赤い色を見ることが出来るということが
生存に有利であったのに違いないように
欲望や感情も
生き残るために有利だったのに違いない

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