ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

局在と遷移:思想の内側に宿る人間


自制心が個人の欲望を抑えつけ
社会の調和が維持されている


たとえば
急いでいる時
赤信号を無視したくなるのだが
それを自制する


自制が働かなくなると
社会の調和が失われ
社会に依存している個人も
その存亡の危機に瀕することになる


だからなのだろう
親は子に自制を促し
それを学習させる


この学習の過程で
個人の中に
社会が局在してゆくことになる


恋心が
個人の心の中に在り
恋人は外に居るように
社会への忠誠心が
個人の心の中に在り
社会は外に在る


このように
社会に帰属するということは
社会を内側に取り込むことであろう


生命は
それぞれの環境に帰属している


環境を取り込むことにより
その環境で生き永らえているということだ


環境の制約を
自らの内側に沁み込ませ生きているということだ


言語も
思想も
法律も
物語も
人間集団を環境として生きながらえている


それぞれに
人間を取り込み
人間に対する自制心を働かせ
息をしていよう


人間を取り込んで
沁み込ませ
息づいているのだ


この自制心をなくした
言語や
思想や
法律や
物語は
人間集団の環境から
排斥されてゆくのだろう


部分と全体が
相互に適応し合い
調和が継続してゆく


過程が循環する中で
目標が達成されているのみならず
目標が循環してこいるから
統合が成立しているということだ


一方通行の目標は
独りよがりの駄々っ子ということなのだろう

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