ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

局在と遷移:国家主権と独我論的平穏


生命が
独我論的平穏を求め
悪しき外界を遠ざける


この創られた局在の内部で
生命反応が循環すべく
調和すべき予定を実践してゆく


だから
生命は
外部が局在の内部に侵入することで
局在内部の調和が崩れることで終焉する


また
外部とは無関係に
局在内部の反応が予定通りに実践されず
調和が乱れることでも終焉する


このように
局在は
外部との隔離の性能と
内部の規則性に分けて
その持続性を評価するできる


環境への適応は
外部との隔離の性能であり
発生学的調和は
内部の規則性の問題だ


独我論的平穏は
外部との完全な遮断と
内部の調和から成立する


ある意味
局在たる存在の理想であろう


しかし
外部への依存が少しでもあると
この理想郷は
その依存ゆえに終焉の危機にさらされる


このような依存と独我論的平穏の関係は
国家が
独我論的平穏とグローバリズムの間にみせる葛藤においても
観察できる


このような局在が奏でる
独我論的平穏と外部依存の均衡のなかで
関与する局在が遷移を繰り返す


隔離された島で
独自の進化を遂げた生き物とその生態系は
グローバリズムの荒波の中で
今までとは違う何かを得て
今まであったなにがしかの平穏を見失うことになる


戦争は
独我論的平穏の人為的崩壊だ


喧嘩もしかりである


外に何かを求めなければならないという依存の必要性は
独我論的理想郷を破壊する元凶だ


しかし
その元凶により
負のエントロピーを食らい
秩序を維持しなければ
局在内部の調和を保てないのだから
生き物の進化戦略は尽きることなく続くことになる


依存が必要な局在の主権は
外部との隔壁を維持するために外部を支配しようと
右往左往を繰り返す運命を切り離せないままに
平穏を求めては
平穏をぶち壊す


このデストラクションと
リストラクションをもたらす局在の性質が
遷移と進化の原動力となり
同じような世界維持しながら
次第に世界を変容させてゆく

×

非ログインユーザーとして返信する