ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

思考と実体:世界の交差点としてのコギト


思考対象世界は
実体世界と比較して
時空が可塑的で相対である


時間が一定方向に進み
大きさや質量が安定している実体世界とは
異なる時空に存在しているので
思考対象世界は
独我論的な閉塞状態にある


そんな思考対象世界を描いているコギトは
実体世界と同じ時間を過去から未来へ流す存在であり
思考対象世界と
実体世界の接点として機能している


コギトには
思考のみならず
視覚や聴力などの感覚や
手足を動かす能力とも接している


こうした
感覚や運動能力を含有している身体世界と
思考対象世界のいずれにもコギトが関与している


身体世界の時間は
実体世界やコギトと同じく
過去から未来へ流れている
そして
身体の大きさの範囲で
空間が成立している


このような身体世界の時空の外延として
実体世界をコギトが認識しているようだ


身体世界より大きな実体は大きいし
身体世界より小さい実態は小さいからである


幼い頃よく通った小道に
何十年かぶりに行った時
その道の狭さに驚いた


きっとその小道は元のままで
私が大きくなったのであろう


私の中の独我論的なその小道は
私の成長に修正をされないままに放置され
大きな未知のまま
私の記憶の中に存在していたということなのだろう


思考対象世界にのみ留まるコギトは
思考対象世界を独我論的に維持してゆくのだろう


独我論的な思考対象世界も
身体世界とも交流するコギトにより
日々修正を強いられているらしい

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