情報的現象と
非情報的現象と区別しておく

情報の下流に秩序的現象が情報的現象で
情報とは無関係に生じる地球の自転などの現象が非情報的現象だ

生命活動は情報的現象であり
周囲に存在する

また
情報的現象にも適応的である

非情報的現象への適応としては
四季や気温などの気候への適応やら
水中や陸上や空中への適応といった事をあげられる

情報的現象への適応としては
外敵や食物といった他の生き物への適応やら
体内の細胞間の相互作用をあげることができる

情報的現象への適応は
さらに
同一情報としての適応関係
類似情報への適応関係
異質情報への適応関係に分けて考えることができる

同一個体は同一遺伝情報により統合され
相互適応した細胞間などの関係により効率的に組織化がなされている

同種個体間の関係は類似情報への適応関係にあり
相互適応関係は同一情報のそれに比べ非効率的である
ことに人間のように後天的情報獲得が顕著な生き物では
異質情報間のような関係に近似してゆくこともある

異質情報への適応関係は
イソギンチャクとクマノミのような関係やら
オオカミとウサギのような関係だ

生き物の世界は
様々な情報が予定調和を形成している
ルパンと銭形警部のような関係も
ある意味予定調和である
お互いにそのような関係であることにつき安定している
言ってみれば
敵対的予定調和だ

情報により予定されているのは
融和的予定調和ばかりではないということだ

雌をめぐる同種雄の間の争いも
敵対的予定調和の関係にある

宗教間の争い
政治体制間の争い
組織間の争い
人間の後天的情報活動にともなう敵対的予定調和が様々ある

このような敵対的予定調和は
身体維持あるいは組織維持といった
内部の融和的予定調和を維持するための
副次的な予定調和と考えられる

情報が内と外を恣意的に囲い
秩序が維持される

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メモ

人間が作る所有権という情報がある
土地の所有権は侵されべからぬ権利であるそうだ

犬や猫や竹は
そんなことを知らずに勝手に土地を侵す
所有権の範囲は空中や地下にも及ぶが
鳥やモグラは自由に行き交う

情報から自由であるということは
情報により維持されている秩序の阻害要因だ

秩序を守るためには
情報を貫徹させなければならない

情報の絶対性が切望される

恣意を必然に変える努力が
情報による秩序をより強固なものへと変容させる

このような努力の末に
多細胞生物は
細胞間の融和的機能調和を獲得してきたのであろう

すさまじい努力の結晶だ

社会の努力はまだまだ足りない
その未熟さゆえの隙間が
個人の自由の領域でもあるだろう