ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

より良きもののために我慢するということ


ウサギが
ウサギ小屋の地面を掘って
檻の外に逃げ出してしまったことがある
もう戻ってこなかった


ウサギ小屋は餌をもらえる快適な環境であると
ウサギは考えもしなかったのか
檻の外へ脱走してしまった


そこにいれば
食べ物に困ることはないと
ウサギは知らなかったのだ
それを熟知し
思考し
外へ出たときの食糧難のリスクを
きちんと思考することができれば
ウサギは
逃げずにいてくれたのかもしれない


しかし
ウサギは逃げた


人間臭い
網に囲まれた檻も
人間臭い
思考の檻の中も
ウサギにはいたたまれなかったのかもしれない


わたしは人間だ
人間臭さに
幼少のころから馴染んでいる
その人間臭さがなくなれば
かえって
不安になるだろう


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メモ


デジタル社会の中で
個人間相互の情報共有が飛躍的に進んでいる


面と向かって言えないようなことも
ネットの中でぶつけ合ったりすることができるようになった


顔を合わせて話すよりも
顔を知らぬ者同士の間で
より多くの本音が交わされる時代になった


新しい情報交流が出現したのだ


この情報交流の中から
多くの予定調和が出現してゆくだろう


沢山の情報の中に
遺伝子情報が埋もれながら
人間社会は進歩してきた


さらなる肩身の狭い思いをしながら
人間の遺伝子は
人間を支えてゆくのだろう


我慢という思考を
遺伝子は人間に授けた
もっともっと
この思考が活躍できるように
遺伝子情報が改変されてゆくのだろう


そうして
個人の我慢が進めば進むほど
社会はもっともっと快適に回ってゆくだろう

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