ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

無知よりも理屈が怖い時がある


不祥事が起こると
  業界の常識は
  世間の非常識
このように揶揄されることがある


小さな社会において
まかり通っている理論が
大きな社会でそのまま通用するかというと
必ずしもそうではないからだ
身近な例では
家族内で通じるわがままは
往々にして外の社会では通用しない


逆い言えば
小さな社会では
無理が通るということでもある


この小集団の独立性は
強い絆の中で機能を分業することにおいて
非常に大きな威力を発揮できるけれど
次のような恐ろしい面がある


大きな社会から
小さな社会を分断して

その中で都合の良い理屈を並べて

王様の様な存在になる輩を
比較的お気軽に排出することができる


国というものも
この意味で小さな社会だ


ヒトラーは
ユダヤ社会に受け入れられない理屈を正義とする国を形成した


理屈を正当化することで
自己を擁護する


自己を擁護する目的で、理屈を擁護しても
私を擁護するつもりもなく、理屈を擁護しても
結果は同じだ


このような理屈がまかり通ると
場合によってはその小集団の構成員全員から
いじめられる人が出現したりする


学校は小さな社会であり
教室はもっと小さな世界であり
教師はその主になりたがる


鞭よりも理屈が怖い時がある


無知よりも理屈が恐ろしいから
動物より人間が怖いということになるのかもしれない


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メモ


小さな社会における
自由気ままな理屈が容認されることにより
多様な機能的な小集団が形成される


このような小集団が
同じ理屈をばかりを共有し連帯しているだけだと
小集団からなる社会に多様性は生まれない


多様性の確保ということでは
様々な異なる理屈で動く小集団が必要だ
このような多様な小集団の集合体を実践しているのが
多細胞生物だ


大型な生き物は
様々な組織を体内に保持している


肝臓の中に
心臓の細胞は存在しない


このように
各臓器ごとに
細胞の中で発信すべき情報が統制がなされ
仮に異端があらわれると排除され
効率的で洗練された機能が発揮される


このような
組織ごとのメリハリによる機能分化が
小さな社会の存在意義であるのだから
小集団は
専門的な機能を分担を担うあまり
偏狭に陥る可能性を秘めた
両義性持ち続けてしまう宿命を
背負うことになるのだろう


暴力や排除といった重石の下で
際立って優れた技術が熟成する文化が
さまざま散見される


厳しさの横に
大きな成功があるという理屈だ


致し方がないことではあるのだが
この厳しさを
許してもらえたり許されなかったりする
このあいまいさが
厳しさを受ける側にも与える側にも
厳しさとは別の
新たな負担を強いることになる


小さな社会が
大きな社会から
完全に独立していないゆえの
葛藤だ

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