ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

穏やかな鎮魂


主体と客体の間で
調和が成立しているとき
大きく分けると
①主体も客体も制御なく調和している場合
②主体が制御され調和している場合
③客体が制御され調和している場合
④主体も客体も制御され調和している場合
が考えられる


調和が成立するためには
制御
言葉を変えると
忍耐もしくは妥協が必要だ


肝臓を一部切除すると
代償的に肥大して元の大きさに回復する
それ以上は大きくならないように制限が働き
活発になった細胞分裂は抑制される


細胞社会には
細胞社会なりの言葉があり
協調して予定調和を実践しているらしい


このような言葉を聞かず
あるいは無視してしまう細胞は
免疫系の働きで排除される


厳しい社会だ
そうでなければ
緊密な調和関係の下で
初めて機能する諸現象を
制御できない


このような厳格な正義の基で
身体には
替えのきかない確固たる一体感が存続し続けている


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メモ


社会の秩序は
その中で暮らす人々が
うまく制御されなければ
維持できない


交通網が整備され
道路交通法の順守が大きく求められる現代社会において
道路を利用することを通じて
制限され
忍耐することの大切さを
体得せざるをえない状況となっている


交通秩序の法則を知り
自らの命を守ってゆく
その当たり前のことが
まさに自己制御の連続なのだ


高速道を歩いて渡るような自由はないのでなく
自己制御により避けられているのだ


野生の動物のように
自由を謳歌し
事故を起こさぬように
自由を放棄し
社会のアルゴリズムに従い
自らの安全を事前に確保しているのだ


自由を放棄しながら
社会の構成員として育ってきたのだ



肝臓の細胞たちは
何を生きがいに生きているのだろうか?
その答えは無意味だろうか?


肝細胞たちも
励ましあっているかもしれない
褒め合ったり
慰め合って
予定調和の中で穏やかに生きているのだろう
・・・勝手な想像か、、、


植えつけられたアルゴリズムを
淡々とこなしてゆく
そうすることで
その向こう側から
やはり淡々とこりもせず
他者のすてきなアルゴリズムが
自己のアルゴリズムに呼応してきてくれる


自己と他者の間の
このような呼応の実践の中で
肝細胞たちも
自由を捨てながら
穏やかに過ごしているのだろうか?



紛争がある


紛争は
調和的に呼応すべきところのアルゴリズム間の
不調和だ


このような不調和を眺めながら
調和的なアルゴリズムの呼応の実践が
亢進されてゆく
交通事故を横目で見ながら
より安全な運転が心がけられてゆく


紛争を知り
事故を知り
悲しみを知れば知るほどに
人は優しくなれるという


時として
華やかに湧き上がる
自由の持つ凶暴や
正義の持つ強情が
えてして
悲しみを増幅させている
その悲しみが
人をやさしく育てていくようだ
自由や正義も
穏やかに鎮める心が育つのだ


鎮魂は
狂気のような熱気の後に訪れる
束の間の休息だ


ふたたび何かの熱気が
湧き上がるまでの
束の間の休息だ


自己あるいは他者が
制御を緩めてしまい調和が乱れるまでの
束の間の休息だ

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