ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

歴史の系譜へ


正当性を歴史から証明することがある


昔からこうだった
いや
昔はああだった


境界争いは
自分の都合の良い時にさかのぼり
史実を主張し合うから
昔を根拠にすると
「どの昔か?」が問題となり
収拾がつかなくなることがある


それでも
古からの言い伝えがなければ
何の足がかかりもなくなってしまう


王家の正当性も
恋愛の優美さも
宗教の崇高さも
ある時点からある時点までの歴史の物語だ


時代限定だから
歴史を深堀しすぎると
今の時代の物語を
汚すことになりかねない


このような状況にありながらも
コペルニクスや
ダーウィンは
新しい物語を描く魅力に取りつかれ
歴史を塗り替えた


偉大な発明者は
しばしば偉大な破壊者と称されてしまうから
大変だ


ーーーーー
メモ


歴史は
物語の脱構築と
物語の再構築の連続であるらしい


自由は脱構築のエネルギー源であり
制約は再構築の負のエントロピーだ


システムの系譜の一部で脱構築が
別の部分で再構築されながら
徐々に秩序を変えながら
系譜が未来に伸びてゆく


私の中に渦巻く
自由への憧れが脱構築を促し
安定への傾倒が再構築を補強しながら
人類の系譜を形成している


わずか
ほんのかすかな足跡だけど
今生きている人々が
それぞれの歴史の系譜に
足跡を残し続けているようだ
舗装された道に足跡を残したり
ぬかるんだ道に足跡を残したり
未開の大地に足跡を残したり
その足跡を眺めて見たりするのだろう

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