言葉の嘘から始まる永遠
言葉は嘘をつくと云う体験知がある
そこで
言葉を検証する技術が必要となる
この技術には
大きく二つの流れがある
ひとつは
言葉以外に検証の根拠を求める技術であり
もう一つは
基準となる言葉との整合性を
検証の根拠に求める技術だ
前者は自然科学
後者は司法や宗教の流れだ
歴史や風習などは
合わせ技といったところだろうか
言葉は嘘をつく
この懐疑から逃れるためには
信心が必要だ
人間に信心があるから
言葉を授かることができたのだろう
人間に疑心があるから
哲学が生まれてきたのだろう
どんなに疑心を重ね
言葉から嘘を排除し続けても
言葉は嘘をつき続ける
だから
人間の努力も
果てしなく続くことになる