ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

生命と反応:世界の分断


人間は
人間のための
人間による
人間の世界を築いてゆく


猫や熊
ゴリラやチンパンジー
米や小麦
星の王子さまの星の薔薇やバオバブの樹も
それぞれのための
それぞれによる
それぞれの世界を築いている


様々な言語も
様々な文化も
様々な学問も
それぞれのための
それぞれによる
それぞれの世界を築いている


重なったり
はじき合ったりしながら
たくさんの世界が
一緒に地球の上をまわっている


ヘビの世界に親しめば
その分
人間のための世界から遠ざかってしまうから大変だ


私は人間だから
あまりヘビの世界を好きになってはならないのだ


同じように
あまり猫を好きになってもいけないだろう


人間である以上
人間を最優先にしなければならない


マストである


これが
人間の世界に棲むための礼儀であろう


この礼儀が
人間による
人間のための
人間の世界を特徴づけ
猫より私が大事にされる恩恵となっている


ヘビの世界では
このような人間への礼儀がなっていないから
ヘビは人間様に平気で毒づいたりもするのだろう


恐ろしいことだ


そのことを
悔い改めることもできないヘビは
能力の劣る
生きる価値の少ない存在と
考えられやすい


だから
ヘビはいつまでも
哀れで未開な種族のままでいなければならないようだ


このことは
きっとマストなことなのだろう


世界は
上から見ると心地よく
上から見られるとつまらない


だからなのだろう
一番上をとろうとろうとして
徒労を繰り返す


何時まで経っても
一番上になれなくて
それでもとろうとろうと
徒労を繰り返す


そんなこんなで
うわばみは恐ろしいものであり続け
小さな星のヤギは
とてもとても小さくなければ
小さな星の草を守ってゆけないということになる

生命と反応:覆水盆に返らず


「なぜ私が在るか?」
という疑問は
「なぜ私は人間か?」
という疑問に似ている


私は
何処までも私であり
何処までも人間だ


私には
私以外になろうとしても
そうなる力はないし
猫になりたくても
猫になる力はない


この
与えられた力の中で生きている


与えられた本能や
与えられた理性
与えられた能力や
与えられた感覚の中で生きている


そのことについて
不平不満をどこかにぶつけても
もはや
どうなるならない


仕方がないから
「なぜ私は在るのか?」
「なぜ私は人間か?」などと
文句にもならない疑問を
空に向かい問うてみる


盆からこぼれた水が
地面に模様を作った


その模様が私なのだろう
・・・


その模様が動き回るから面白い

生命と反応:能力の向上ということ


一億に一つだけ
素晴らしいものがあるとする


すると
残りの99999999は
素晴らしくないということになる


しかし
99999999にも価値がある


この99999999がなければ
素晴らしい一つがないからである


手のひらで物をつかんでみる


手の甲でも物をつかめると
便利なのかもしれない


99999999の価値は
手のひらで物をつかむ価値である