面の皮が厚くなるということなのか 年を取るにしたがい 聞きたくないことを聞かないでおける横柄さが 次第に身について来たような気がする どんな些細なことにも耳を傾ける そんな殊勝なことをし続ければ こちらの身が持たない 何をしても疲れやすくなり 自分のこともままならない気分でいるのに 他人のことにま... 続きをみる
猫のブログ記事
猫(ムラゴンブログ全体)-
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バラの花の色を表現する時 その色の名は 予め頭の中に存在している色の名の中の一つだ バラの品種名を表現する時 その品種名もまた 予め頭の中に存在している品種名の中の一つだ 色や 品種名としての言葉が 予め私の頭の中にないと 私は そのバラの色を表現できないし そのバラの品種名の話をできない だから... 続きをみる
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猫は 演劇を演じたり 演劇を鑑賞したりしない 演劇なんて 嘘っぱちの作り事には 興味がないようだ しかし 猫は 猫同士じゃれあっている 本気で戦うのではなく 甘噛みをしたり 爪を隠しながら猫パンチを繰り出したりと 嘘っぱちの喧嘩を繰り広げている そんな嘘っぱちの喧嘩を 愉しんでいるようだ 演劇の原... 続きをみる
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あれもしなければ でも、これがまだ終わっていない どうしよう... こんなふうに心の中が騒いでいる脇で 猫が寝ころがり、あくびをしている 「お前は自由でいいよな。ああ、猫になりたい」 * 猫は自由にしているけれど 猫は 空を飛べないし 水の中も泳げない そんな不自由の中を暮らしている 人間は 飛行... 続きをみる
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どうやら私には 猫になる自由がないようだ 子供のころ みにくいアヒルの子の童話を読み 密かに 「ぼくは、ねこのこだ」と勝手に思うことにした 猫女とか 化け猫とか 病気の猫とか 憎たらしい野良猫ではなく 上品で かわいらしい 上流家庭の飼い猫になれる そんなことを夢想していた * 自由に使える時間 ... 続きをみる
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貧しい時代 庭先で飼うのは 食材となる動物だった 鶏も 兎も山羊も食用だった 生きる術と求めて 動物を飼育した 今は 家族として ペットを飼育する時代になった 昔から 犬や猫をペットとして飼育していたが 余暇として飼育されていたところ いまでは 生きる意味を求めて飼育しているようなところがある 生... 続きをみる