ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

関係性を増幅する言葉たち


「蔑む」という言葉がある


この意味するところは
言葉の世界にのみ存在してはいない


現実の世界を反映した言葉である


「差別」という言葉もまた
言葉の世界にのみ存在していない


ある主体が
ある客体を蔑む時
主体は客体との関係において
主体の側が
自由のみならず優位性を取得する


言葉ではなく
現実において


人間は
ハエやカを蔑み
これらの生き物には
何をしてもよいと考えている
程度は異なるのだろうけれど
これと同じような関係性を
人間同士の間に築いてしまう


言葉というものは
このような関係性を
強固で制限性のある永続的なものにする力がある


一人では成し得ない関係性の形成を
集団で形成する力を言葉が支えている


「差別」という言葉が
ひとりひとりの頭の中にあり
すこし
ほんの少しの差別を社会にもたらす


そのことで
塵ののような差別が
山のような差別を創り出している


言葉が醸し出す関係性を壊すのも
言葉の役割だ


ほんの少しの破壊が
山のような破壊となり
新しい関係性を模索することになるのだろう



DNAは言葉である


オオカミは
ウサギを
捕食し続けている


言葉に従っているだけなのか
言葉を祭り上げ続けているのか


いづれにしても
オオカミは
ウサギを捕食し続け
ウサギは
逃げ続けている



言葉に
「そうしなければななないのか?」
そう問える生き物がいる


凄いことだ


それで
何が変わってゆくのか?


凄いことだ


DNAにも問いかけ始めた


凄いことだ


何が変わってゆくのだ

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