ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

トリプルワールド42


新しい学校に入学し
新しい教室に入ると
新しい仲間に出会うことになる


クラスメートは
何時から仲間になるのだろう?


同じクラスになることが
学校の会議で承認されて決まった時だろうか?
クラスに入る人の名前が公表された時だろうか?
クラスメートが指定の教室に入り集合した時だろうか?
学校生活のなかで互いに意思疎通し合えるようになった時だろうか?


いずれにしても
仲間としての関係は
時間とともに濃いものになってゆき
隣のクラスとは異なる世界が形成されてゆく


太古の昔
生命は隣の細胞との関係は
きっと希薄であったに違いない


何億年もかけて
隣の細胞と関係する技術が蓄積し
多細胞生物が出現するに至った


初めは
隣の細胞は
いてもいなくても
あってもなくても
何の反応もせずにいたのだろう
それが
隣の細胞に反応するようになり
さらには
隣の細胞に反応を引き起こす刺激を発するようになったに違いない


同じ言葉を話せれば
同じクラスになった仲間と
出会ったその日から刺激をし反応をしあえるけれど
同じ言葉を作ってゆくところから仲間づくりをするとなれば
相当な時間がかかる


生命は
長い長い時間をかけて
刺激し反応し合う関係を作る技術を開発してきた


この技術の延長上で
人間は会話をしている


十億年を超える歴史に育まれ
人間の会話が成立している


おかげで
出会ってすぐに仲間にもなれる

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