生命世界は
遺伝子の実践と復活の循環で維持されている

世界は
循環する規定された現象の総和である

規定された現象が循環する流れは
早く強い流れもあれば
ゆっくりとした強い流れもあり
弱弱しい流れもあるけれど
このような
規定された現象とは異質の
その世界の規定に従わない現象は
世界の外部の現象と認識される

循環の流れの境目が
環境ということになる

環境には
様々な世界から
様々に規定された現象が流れ込みはするが
定型的で安定した
確固たる流れに統一されていない混沌にある

このような混とんとした環境は
何処まで遠く広く広がっているのだろう？

私の吐いた息はどこまで届くのだろう？

とても月までは届くまい

私という世界の生活境界は
地球の外には及ばないという意味で
月は
私の狭義の環境ではない

ただ月も見えているので
広義の環境と言えなくはないかもしれない

私の住宅環境はというと
もっと狭くなり
私の生活圏の中に在り
地球の裏側には及ばないだろう

この生活圏には
様々な家の様々な現象が流れ込み
混沌とした環境が成立しており
平穏であったり
荒れたりしている

このような混とんとした環境においても
右側通行であるとか
赤信号で止まるといった
規則性が成立するからありがたい

サードワールドは
環境整備による規制により
成立する世界であり
その世界に参加する世界の外に存在する規範になる

細胞小器官の間
細胞の間
臓器の間
個体間の間

様々な主体の間になる環境の流れを制約している世界が
参加する主体の
環境世界への従順により形成されている