暴力はなぜなくならないのだろう？

軍隊や警察にみるように
権力は暴力を備えている

身を守るために
暴力が必要であるように
権力を守るためにも暴力が必要だ

暴力は恐怖を与える

この恐怖が
川の流れを誘導する護岸のように
人々を誘導し
秩序維持に役立つのだから
暴力が無くならないのは
秩序の維持のためということもできる

子供を叱ったり怒ったりするのも
このような誘導だ

飴と鞭の鞭の部分が暴力ということだ

与える飴が無ければ
鞭で代用することになる

そして
嘘つきは泥棒のはじまりであるように
怒りは暴力のはじまりだ

思い通りにならないと
怒りが生じ
思い通りにしようと
暴力の出番となる

人間に怒りという感情がある限り
暴力は無くならないのだろう

軍部の怒りが
クーデターを起こし
国を制圧したりする

人は思い通りにならないものだ

それを思い通りにしようとするから
飴や鞭のコストがかかる

飴が無くなってもなお思い通りにしたいと思ってしまうと
ついつい手が出てしまうのだろう

飴が無くなったら衰退すればいい
そんな優しさばかりでは
人間も生き残ることはできなかったのだろう

現実は
夢のように素敵な場所ではないようだ

夢を実現しようと
この世は平和であると
現実を忘れるような嘘をつき続け
それを実践してゆけたらありがたい幸せだ

ごく当たり前の話だが
秩序の中心は
暴力より愛がいい