ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

同一性:刺激ー反応系の承継


複製物は
厳密には
それぞれ全てがそれぞれに異なるものである


しかし
だいたい同じならば同一物として認識される


このような場合の「同一」と認識される条件を考えてみる


昨日の雨と
今日の雨の同一性は
刺激としての同一性だ
昨日の雨が傘をささずに済むような雨で
今日の雨が傘をさしても歩けないような豪雨のような場合
同じ雨とはいいがたいところがある


昨日の雨も
今日の雨もごくありふれた雨ならば
昨日の雨と
今日の雨は同一ということになりやすい


刺激としての同一性があれば
同一として扱われるようだ


雨は自然現象で
複製物とはいいがたいが
同じ雨と認識するのだから
自然が複製した複製物とも考えられよう


人間が作った機械は
まさに複製物で
スイッチを入れるなどの操作により
設計の意図通りに動くと
うまくできた複製物ということになる


反応の同一性だ


設計の意図通りに動けば
同一の複製品ということになる


アフォーダンスは
設計の意図通りに
操作者が同一の操作を行うよう仕向ける工夫だ


壁に穴があると覗いてみたくなる
トイレにハエの絵が描かれていると
そのハエめがけて放尿したりする
美味しいものがあるとお腹がすく


反射や条件反射も
複製品の同一性だ


これは
刺激ー反応系の同一性ということになる


刺激の同一性
反応の同一性
刺激ー反応系の同一性
これらの同一性が機能して
一連のシステムが同一の動きを演じることとなる


「黒い猫も
 白い猫も
 鼠を捕る猫は良い猫だ」
ではないけれど
都合よく機能すれば
その機能する複製物は代替できたということになる


替わりが利けば
同一ということだ


同じ言語圏に属していると
同じ言葉を聞き
同じ意味を見出し
同じように反応して
同じような言葉を返すようになる


「おはよう」
「おはよう」
「今日はいい天気だね」
「ほんと、いい天気だね」


何気ない言葉のキャッチボールをしながら
言葉を操る複製物を育て合っている


私は
こうして
言葉を未来運ぶ
代替可能な複製物として
言葉を機能させている

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