ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

自作因果律:繰り返される実績が作る崇高性


主体とは何か?


太陽系の主体は
やはり太陽だろう


太陽がなければ
中心がどこなのかはっきりしないし
惑星の軌道も
太陽の重力がなければ
今のようにはいかない


太陽系には
長い長い歴史があり
その歴史を通じて
太陽が存在し続けた


太陽があり
その周辺に惑星が公転する太陽系には
この歴史の長さに応じた
信頼性があり
普遍性が感じられる


帰納法的信頼性であり
帰納法的普遍性が
太陽系に付随している


同じことが繰り返されればされるほど
その現象の再現性が高く
その現象がおこる期待できる信頼性は高くなる


寝ても覚めても
私は私だ


この信頼性の中で
私は永遠ではないだろうかという私の普遍性を感じている


毎日届いている新聞が
配達されなくなる日が来ようなどとは
思わずにいる


私の住む場所には
大きな災害が来ないと信じている
今まで大きな災害がないからだ


人間は死に
人類は生き延びてゆく


この普遍的な人類の繁栄において
私の住む場所は普遍でなくても構わない


ここに
私が私の住む場所に大きな災害がない
そう私が信じてもかまわない余裕があるのだろう


私は普遍でなくても構わないからだ


だからなのだろう
私にはたくさんの不備がある


たくさんの不備がありながらも
なんとかかんとかごまかしながら
生きながらえている


私には
太陽系のような長い長い実績と歴史があるわけでもなく
これほど長い実績と歴史を残す必要もないらしい


ここに
崇高性の違いがある


私と太陽は
比べるまでもないほどに
大きな差がある


この崇高性のなさに
私が自由を享受する余裕があるのだから
それはそれでありがたい


私は私の主体だ


小さくて崇高性もないから
自由でいられる


失敗しても構わない


そんな小さな風に吹かれる主体である

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