ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

内部と外部:義務と能力


言葉の世界は
義務の森だ


文字の形は制限され
発音も決まったものだ


文法を遵守しなければならず
間や
音の高低もきちんと整えなければ
伝えようとすることが伝わらない


そのうえで
面白さや
わかりやすさが求められたりするから
義務のてんこ盛りになる


科学論文や
判決文では
他の解釈を許さない
表現の正確性が求められ
専門用語や
回りくどい表現がしばしば用いられ
読む者を閉口させたりする


そんな言葉の森から逃れれば
自由になれる


自由になり
伝えたいことを伝えられなくなる


どれだけ多くの義務を使いこなせるのか?


能力とはそういうものらしい


能力が認められた人々の間で
様々な個性的な世界がすることになる


能力がなければ
入り込めない世界だ


その内部で息苦しく能力を楽しむのも
その外部で自由を謳歌するのも
どちらもそれぞれに趣がある


趣味人の道楽は
外から見れば徒労の極みだ


命を懸けてエベレストに登る人がいる


争いを楽しんでいる人もいる


いずれにせよ
極めれば極めるほどに
義務にがんじがらめになる


そんな中でも自由にふるまえる余裕が
傍目にも
その偉大さを感じさせてくれるのだろう

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