ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

循環と義務:後を託すという循環


太陽は爆発している最中なのだろう
いずれ巨大化して
地球を飲み込んでしまうと聞いたことがある


原子爆弾の爆破も
超低速度で再現すれば
熱や爆風が到達するまでの間は
明るい光が
点として
太陽のように光ることになる


太陽の爆発は
まだまだ序の口で熾火のような状態なので
程よい暖かさを地球の届けてくれているのだろうが
爆発が佳境に入り
太陽の質量が
もっともっとエネルギーに変換されるようになれば
夏の暑さなど問題にならないくらいに
地球上は熱くなるのだろう


冬を生き抜けない虫たちは
冬をやり過ごせる卵や蛹として
生活環を維持しながら
その生涯を閉じてゆく


人類にも
太陽の爆発をやり過ごせる
卵や蛹になる能力があれば
太陽の爆発もやり過ごせるのだろう


生きられなくなったら
生きられるものに後を託して死ぬより仕方がない


何を
どこまで永遠に託してゆくのだろう


命は
命を託されて生まれて
命を後のものに託して死んでゆく


言葉や技術も
法律も戒律も
同じように
後へ後へと託されながら
維持されて来た


何を
どこまで永遠に託してゆくのだろう


託される価値は
託されたものが量りつづける
いや
置かれた環境の中で
自らが課された義務を諮りつづける


命は
諮る存在であるから
淘汰選択され続け
進化を続ける


太陽の爆発が激しくなったときは
激しくなったときなりに
命を紡ぐ義務を諮り続けてゆくのだろう


うまく行く行かぬは
運しだいとばかりに
命は
命をもっともっと増やそうと
諮り続けてゆくのだろう


命は
外部に諮り続ける内部である


諮り
外部からの承認を得ようと努力を重ねる内部である


得られなかった承認を
後に託し消滅し続ける内部である


この無駄とも思える純粋な追及を
少しづつ叶わせながら
承認を求め続ける内部である


祈りは
ある意味
生命の根源なのだろう


祈りは諮ることである


命は
諮り続けることを
託されて続けているのだ

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