終わりが始まりに続くと
循環が始まる
そして
何処が始まりでどこが終わりかわからなくなり
循環が完成する

白い色を
「白」と表現し
「白」の表現から
白い色を想起する

この循環には
目による色の認識という感覚も関与している

様々な現象が絡み合い循環し
白い色と
「白」の言葉が結びついている

お茶のお作法や
花の活け方にも流儀がある

繰り返される仕草が
人から人へと伝わりながら
記録としての形式と
実践としての形式が循環してる

この循環を維持するために
様々な義務が措定されている

人は
言葉や形式を維持するための歯車として
その義務を履行する

その見返りとして
便利さや
喜びを享受する

このような見返りを与えることのできない言葉や文化は
衰退し消滅してきた

体内で
ホルモン系や神経系を通じて
様々な情報が循環しているように
体外でも
様々な情報が循環している

体外の循環の主体は
身体を超越した存在だ

循環は
何処が始まりでどこが終わりかわからなくなり完成する

循環の中心もあるようでない雲をつかむようになってこそ
完成した循環ということになるのだろう

神もこのような循環であるならば
有りて無き存在だ

見れば見える
循環の場面場面で姿を変える
多面的に存在するモナド的存在だ

私も
一場面
一期で固定された私ではなく
様々に循環している多面的に存在する私の総和である

私は
私であることの義務を実践しながら
私であることを循環し続けているモナドである