ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

予定と実践:お願いと命令


安心安全な場所では
何がどうなるか予想できる


赤信号でも交差点に突入する車が
たくさんあるようでは
安心して
車を運転できない


当たり前のことだが
赤信号では車が停車する道路ではないと
安心できないし
すぐに暴力をふるう人がたくさんいると
やはり安心できない


命に別条がないにしても
自分の話す言葉が周囲に伝わり
その言葉に従い周囲が変わると
安心できる


逆に
自分の話すことが周囲に伝わらないのか
その言葉に周囲を変える力がないと
不安になり
不満を募らせたりする


言葉は
予定を周囲にばらまいている


このばらまかれた予定が実践されると
満足し
実践されなければ
不満になるということらしい


権力は
ばらまかれる予定を実践へと導く力の一つだ


だから
安心を得ようとすればするほど
権力に惹かれてゆくところがある


権力者は人であるけれど
権力は何も人とは限らない


法律には
赤信号を守らせる権力がある


倫理や教義には
行いを正す権力がある


こうした権力を支持し寄り添い
自らもその権力を行使するように
法律や
道徳を語り
予定を周囲にばらまく


未来を描く言葉には大きく2つある


お願いと命令だ


お願いが支配する
生ぬるい関係


命令が支配する
厳格な関係


様々な言葉がばらまかれ
文化が熟成する


郷に入れば郷に従わなければ
言葉の権力にはじかれてしまう


言葉が
安心と排除を形成している


厳格な排除の構造の中で
お願いは
心を揺さぶれど
厳格な命令を覆すことができない


それが悲劇を生む


理性は
感情をどこまで抑え込めば気が済むのかと
尋ねてみたくなる時がある


理性の本懐は
感情に安心をもたらすためにあるのではなかったのかと
自問してみたりする

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