ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

予定と実践:円環主義


動き回り
疲れ果てても
おいしいものを食べ
お風呂に入り
ゆっくり眠ると
疲れが取れ
また元の状態に戻っている


この様に
また元の状態に戻れると
同じことを
永遠に繰り返することができる


年老いてゆくのは
毎日
だいたいは元に戻っているのだけれど
どこか
元に戻らないところがあり
それが蓄積して
加齢変化が現れてくるのだろう


同じ作業を繰り返している大型機械も
金属疲労や
錆などによる素材の劣化や
ネジの緩みなので
不具合が生じる


こういった不具合を
修理しながら
長年同じ作業を繰り返すことができる


心臓の拍動も
同じ作業を周期的に繰り返す


細胞分裂も
同じ周期を描きながら
永年
細胞を増やし続けている


日周リズム
年周リズム
心臓の拍動周期
細胞の分裂周期


様々な動作が
始まりと終わりがむずびついて円環を描き
始まりも終わりもない周期を形成している


周期が壊れるのは
周期を運ぶそれぞれの現象の劣化だ


金属疲労や
加齢変化のような
劣化がなければ
周期は円環を描きながら
永遠に続いてゆくことになる


このような周期の中では
永続を基準
このような円環を描く予定が
正しい予定として君臨している


この正しい予定が
正義である


これが
円環主義的正義である


円環主義において
周期運動が成立することが善であり
その周期運動からの逸脱が悪である


このような円環主義においては
逸脱しても
別の周期運動が形成できれば
悪が善に昇華する


このような
悪から善への昇華を繰り返し
円環主義は
亜流を形成し
遷移してゆく


周期が実践される環境も
この亜流形成を促進する


環境が変われば
円環を描けなくなることがあるからだ


そうなると
善が悪にあり
新たな善が現れることを待たないと
円環は途切れてしまうことになる


生命は
このような円環主義を
かれこれ20億年以上も続けてきているらしい


円環を形成する予定を引き継ぎながら
円環の実践を増やし
失敗することがあっても
円環を引き継ぎ引き継ぎ
かれこれ20億年以上も続けてきているらしい


うまくいったことは繰り返し
うまくいかないことはやめにしながら
かれこれ20億年以上続けた来たらしい


わたしも
様々なことを
もう一度できるようにと願いながら
日々を送り
年月を送り続けている


だからなのだろう
加齢変化が気にかかる


今の調子で
同じことを繰り返せるのは
あとどれくらいの年月なのだろう


秋の紅葉の中で考える

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