ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

触媒と必然:再帰性に導かれている 生きている


夜になると
またこの布団に戻り
眠りにつく


再帰性


同じことを繰り返すように
仕組まれているらしい


気が付くと
また同じ道を歩いている


馴染んだ場所


これからどうなるのか
予想がつく所
そんな場所へと引き寄せられる


その昔
これからどうなるのかわからない
そんな場所へ理性がやってきた


すでにある存在を観察し
その存在の在り様の変化を観察し
この後どうなるのかを予想した


そして
その存在が
都合よく変わるようにと工夫を凝らした


やがて
すでにある存在は
理性に馴染みのあるものになった


人工的な必然の中で
同じことが繰り返され
より馴染みのあるものへと変わっていった


理性は
触媒の複合体だ


馴染みのある必然を導く複合体だ


この布団に潜り込むことも
創られた必然だ


幾多の触媒が作り出した夢の場所だ


創られた必然に囲まれて
心安らかに眠りにつく


目をつむり視覚を失い
脱力し
身体の感覚を失いながら
眠りにつく


再帰性


眠りの地に舞い戻る


意識がいつの間にか途切れている


私の知らぬところで
私の身体の中の触媒たちが
私を導き続けていてくれるのだろう

覚醒の地に舞い戻る


私が生きるという必然もまた
幾多の触媒たちにより創られている


生かされている場所
そこへ
後から理性がやってきた

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