ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

欲望と自由:機能が自由を制限している


人間は
呼吸を欲しながら生きている


だから
空気のある所で暮らしていたい


水の中で暮らしたいとは
通常思わない


欲望は
機能とうまく関連しているらしい


空気呼吸をする人間は
空気の中で暮らしたいし
えら呼吸をする魚たちは
水の中で暮らしたい


クジラや海亀はちょっと変わりもので
空気呼吸をしながらも
水の中で暮らしている


それでも
彼らには
空気を貯め込む機能を持ち
海の中で長時間息をせずに過ごせるようにできているから
やはり
機能と欲望がうまく関連していると言えるだろう


機能が命に制限を与えているのだから仕方がない


この制限を乗り越えようと
様々な工夫が施され
人間は
空を飛んだり
海底を探索できるようになってきた


強力な武器を手にして
恐ろしいクマやライオンや敵の兵士に対峙してきた


命の機能を
機械で補強しながら生きて来た


科学技術による
命の補強競争が勃発している


この競争が
言葉による
命の補強競争を増幅させている


こうした競争の中で
人類は
ますます
言葉を賛美し
科学技術を賛美するようになるのだろう


そしてますます
孤立を恐れるようになるのだろう


自由が拡張し
別の自由が委縮を続ける

×

非ログインユーザーとして返信する