ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

局在と遷移:福は内 鬼は外 という局在化


知っていることが起こるということと
知らないことが起こるということに
違いがある


知っていることが起こることは
家の中にいるような安心感がある日常の物事であり
知らないことが起こるのは
異国の地にいるような心持になって
冒険心がワクワク湧き上がる興奮する物事だったり
あるいは
不安の気持ちに苛まれる不吉な物事だったりする


家の中にいる安心感と
家の外にいる緊張感という心理的な遷移が
日常の中で浮沈する


福は内
鬼は外


良いものを家の中に囲い
不要なものを家の外へ追い出す


そんなことを繰り返しながら
家の中と家の外を
異なるものとしてゆく


こうした日常の活動で
家は局在化を繰り返す


こうして
家を
外とは異なる存在として顕在化してゆく


そこで安心を得ることが出来る


身体は
命の家である


良いものを取り込み
不要なものを排泄する
命の家である


社会も国家も
規則の家である


敷居の高い家もあれば
門戸が開かれた家も
堅牢な城壁を持つ家もある


牢獄のような家もあるだろう


棲むということは
生きるということは
局在化を進めてゆくことでもある


家を
局在化する中で
心も局在化してゆく


住めば都


住み慣れた我が家


その家にそぐわない心を捨て
その家に従う心を育て
家の局在化に協力してゆく


知っていること増やしながら
家を局在化してゆく


こうして
日本人となってきた
韓国人が育てられ
中国人や香港人も分化してきた


パレスチナ人とイスラエル人
ロシア人とウクライナ人も同様なのだろう


他の局在を認めることは
家の中の安心感を少し犠牲にすることでもある


福は内
鬼は外


何処が内で
何処が外なのか?


何処が家で
何処が隣家なのか?


局在化の競争が
自然の中で淘汰選択を繰り返す

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