ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

加工という歪みの熟成


粘土をこね
歪め
切り裂き
彫り込み
粘土細工が出来上がる


出来上がるのか
出来上がったことにするのか
終わりがあるようで
ない


どこで完成とするのか
その基準は
粘土にはなく
粘土をいじる人にある


教育され
社会に訓課され
人々が成長する


成長に終わりはない


粘土細工と同じ宿命だ


ーーーーー
メモ


「もうこれでいい」
そう思ったら成長が終わってしまう


自分で自分を加工しつづけ
生きている


「まだ生きたい」
「まだまだだ」
自分を鼓舞するのは
自分が自分を加工するからだ


自己満足と自己嫌悪の間に
壊れやすい橋や立派な橋を架けたりしながら
自我が自己を加工し続ける


身体は
話もせずただ黙々と
それを支えている
時に悲鳴を上げながら
それを支えている
だから
身体を守りたいならば
言葉を持たぬ身体に
耳を傾けなければならない


社会も同じだ


秩序のほころびを直したいのなら
わかりずらい
小さな声に
耳を傾けなければならないだろう


粘土をこね
歪める努力
そのために
粘土の声を聴く


粘土がどうしてほしいのか


声なき声を聴く術が
芸術の大切な要素の一つだ


この術が
共役関係を醸し出し
人と粘土の間に調和をもたらす


調和する先に耳を澄ます
調和しなければならない先に耳を澄ます
そして
調和したい先に耳を澄ましてみる


試したくなり
試し
そして
試される


そのなかで
共役が積み重なり
やがて予定された調和を導く道が
できあがる


予定調和世界の熟成だ


程よい熟成が
長く継続すれば幸いだ


×

非ログインユーザーとして返信する

あと 2000文字

※は必須項目です。