ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

自由を制限する秩序たち


人工衛星からならば
地上よりはるかかなたの宇宙をみれるらしい


人工衛星は宇宙空間から
そんなロマンチックな情報のほか
様々な現実的な情報を地上に届けてくれている


GPS情報もその一つだ
船や飛行機や車はもちろん
いまやスマホを通じて
歩行者の運航にも欠かせない情報となっている


このGPSを用いた測地技術は
各種測量にも応用され
土地の境界の測量もGPSを用いれば
その境界の緯度経度を記録しておけることになる


境界の杭は動いてしまうことがあるけれど
測量の記録は改ざんされなければ不変であるから
ありがたい


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メモ


自由に動き回るものを管理するには
費用と手間がかかる


費用と手間をかけ
自由を制御して
窮屈な思いをするのは割に合わないから
自分の自由は確保して
他人の自由を制御したくなる
しかし
反対に
こんな不平等にさらされると
「ダブルスタンダードだ」
と非難したくなる


このような駆け引きは
自由を制御する技術があってこその話であり
自由を制御する技術がなければ
不平等の差も生まれにくく
みな平等だ
みなが自由になり
野蛮な野性的な関係が復活し
貧富の差もなくなり
秩序は振出しに戻ることになる


自由を制御する技術の出現が
暮らしやすさと
不平等の継続を生み出してきた
技術革新の光と影だ


影の典型的な例としては
人間と野生生物との関係だ


科学技術の進歩により
人間は暮らしやすくなったが
おおくの野生動物が姿を消しつつある
動物の自由は
人間の技術により狭められてきたのだ


「人様の土地には入っていはいけません」


人間は
自由の大地を
管理されて大地へと変革を重ねてきた
その過程で
管理地から
野生生物のみならず
特定の人間を排除し
特定の人間しか立ち入れなくなるように
管理をするようになってきた


監視カメラやGPS
人を管理する技術も急速に発達してきている
他人を監視したいがゆえに
自分も監視されるようになってゆくのだろう


このように監視され自由が制限されるのみならず
自らの意思で自由を制限して
不平不満を飲み込むようになってきた


積み重ねてきた技術の恩恵に浴するがため
自ら自由を制限するのだ


自然の生態系の中で
他の動物にはない優位に立った優越感に浸りながら
この世を謳歌しながら自由の翼を返上するのだ


たくさんの技術を着飾って
少し窮屈そうだけれど
とてもすてきでセレブな動物たちだ

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