ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

語り得ぬ光は沈黙しなければならない


はじめに
西山の頂から
朝の光が訪れる


やがて
山の麓に光が広がり
私の窓にも太陽が顔を出す


西山を眺めていた私は
振り返り
太陽に向かい
「おはよう」と声を出す


私の正面に目があり
このめは私の裏側の景色を見れない
だから
裏側を見ようとするとき
身体を動かし
裏側が正面になるように向き直る


あらゆる方向が
全て見えるようにできていないから
向き直れるようにできているのだろう


もしかしたら
向き直れば
見たくないものが見えなくなるから
あらゆる方向が
見えないようにできているのだろう


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メモ


色々な寄り添い方がある


向かい合って寄り添い見つめ合う


背中あわせに寄り添って
違う方向を眺める


横に寄り添い
同じ方向を眺める
・・・などなど


同じ方向を眺めていても
見えているものは違っていたりする


意識が
見えているものの中から
言葉に変換すべき何かを受け取っているからだ


意識にも
正面と裏側があるらしい



光を
そのままの光として受け取れないから
光の全体のうち
言葉に生まれ変わったものを
光にかわるものとして受け取っている
これが正面で
言葉として受け取れなかった光が裏側になる


だから
同じ景色を見ていても
言葉の束への変換され具合で
違う景色を意識することになる



ウサギが狐が向かい合ったとき
やはり
言葉のようなものが狐として意識され
狐に意識が集中するのだろう


全神経が狐に向かっているように見える
他のものには目もくれないような様相だ



たとえ目に入っても
語り得ぬ光は
沈黙しなければならないらしい

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