ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

芸術がはぐくまれてゆく奇跡の中で


デカルトのように
言語を懐疑し続けると
言葉を失う


言葉はアプリオリな存在ではないらしい


それでも
言葉を聞くことができ
言葉を話すことができるという現実を認識でき
話すことと
聞くことの相互性を認識することができる


言葉とその意味の関係が認識できるからだ
こんな奇跡が存在している


この素晴らしい奇跡はアプリオリではないので
時として
言葉を聞いても
その意味が解らないことがある
また逆に
表現したいのに
しゃべりたい言葉が出てこないということになる


それに
言葉とその意味の関係は完全ではなく
安定していない


だから本質的には
だれもが
だましだまし言葉を操っているのが現状だ
だからこそ
その言葉の世界にどっぷりとつかっているほどに
言葉の操り方が上達してゆくことになる


言葉の操り方が上達すると
褒められたりするから
なおの事
言葉の操り方の上達を目指すことになる


言葉の操り方を上達させるためには
言葉に操られることも必要だ


言葉通りに動くということ
言葉の通りに考えるということを通じて
言葉を深く深く理解してゆく


言葉を操り
言葉に操られ
言葉の世界を深く広く掘り下げてゆく


そんな言葉を懐疑してみる


そんな言葉を操る意味
そんな言葉に操られる意味が
懐疑することで浮き上がる


懐疑することで消えてゆく意味から
言葉を操り操られる意味が浮き上がる


一流の芸術的絵画を切り裂いて
その絵画の意味を浮き上がらせる


言葉も
人生も
芸術だ


操り操られながら
深化してゆく芸術だ


どっぷりとつかることが大切だ
ときに
デカルトのように疑いながらも
どっぷりと奇跡に浸り続けなければ
奇跡の術を上達させることはできぬのだろう

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