ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

人間らしい精神


何もしなければ
肉は腐ってゆく


植物であれば
枯れてゆく


生きているということは
腐らないように
何かをしている状態に他ならない


人間は人間らしく
腐らないように肉体を維持している


人間は人間らしく
肉体のみならず
その精神も腐らないように維持している


この精神面における人間らしさを追求することが
哲学の一つの分野になっている


様々な思想が
様々な精神の人間らしさを描いている


そして
それぞれの思想が
その思想に疑いの目を向けることが
逸脱の始まりであり
腐敗の始まりであるとしている


このような
疑いの目を持たない思想に反して
厳密な科学的思考は疑いの目を向け続ける思想だ


この疑い続ける思考の中から生き残った思考は
強い
が、
未来を検証できない
未来はいまだ存在していないから
疑うことができないからだ


疑う対象は
既に存在するものであり
未来を創ろうとする気概がなく
未来を変えようする気概もない
未来を予想することはできても
一定の条件での予想であり
この条件をどのように変えて
それによりどのように未来を創造するか
そんな視点は
疑う思想ではなく
夢見る思考に負うことになる


だから
疑うことから始める科学は
未来を創造しようとする場面において
補助的な立場しか演じすることはできない


どんな未来が待っているのか
どんな未来にしてゆくのか
様々な思考が
厳密な科学的思考の外側で競演しつづける


夢見る思考も
人間らしい精神だ
欲深く
色々な未来を試し続けゆく
失敗し
間違っていた部分が明らかになっても
また
欲深く
観念にとらわれ
色々な未来を試してゆき
観念を実現させてゆく


未来を夢を見て
過去を疑って
裏切り裏切られ
助け助けられ
さまざまな人間らしさの狭間の中で
腐りそうになりながら
人間らしい精神が息づいている


呼吸は
正と反の繰り返しだ


過去と未来
理想と現実


呼吸を止めてはならない
行き来するのだ、、、腐らぬために

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