死ぬと 桜の花を見ることが出来なくなる 死んだことがないので 上の言葉の真偽を実感したことはないのだが 視覚が生きているがゆえに働いている機能であるならば 死ねば 視覚が機能しなくなり 桜の花も見えなくなることは 必然な出来事である 鏡に映った桜は 鏡が割れると無に帰するのであるが 本物の桜は 鏡... 続きをみる
存在のブログ記事
存在(ムラゴンブログ全体)-
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物質は 物質としての外 記憶としても残存している ステンレスのネジの記憶は ステンレスではない ネジでもない 記憶である しかし その記憶は ステンレスを語り ネジをも語る 記憶は 記憶そのものの存在の外に 記憶の対象をも存在させている 鏡が 鏡として存在すると同時に 鏡像を映しているのと相似して... 続きをみる
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存在として認識されるためには その存在が 時間を超えて存在しなければならない 一過性の存在は 存在として名付けられないからだ 太陽も 月も お星さまも ハエやカも 人間も 昨日存在していたし 今日も存在している だからきっと 明日も存在する 台風も 毎年発生して消えてゆくので 存在として認識される... 続きをみる
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白い猫も 黒い猫も 鼠を捕る猫はいい猫だと云う 同じ文脈で考えれば 腹をすかせたオオカミも 腹を満たしたオオカミも 同じオオカミなのだけれど 腹をすかせたオオカミは餌をとるから いいオオカミで 腹を満たしたオオカミは餌をとらないから 悪いオオカミということもできるのだろうが 被食者からして見れば ... 続きをみる
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私という意識は 私の身体の全体であるかのような錯覚のなかで活動している このように 意識と身体が整合した幸せな時もあれば 私という意識は 私の身体とは別物だと思い知らされることもある たとえば しびれが切れた時 たとえば 麻酔で体が動かなくなった時 たとえば 録音した自分の声を聞いた時 たとえば ... 続きをみる
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犬は 飼い主に忖度するからかわいい 猫も ツンデレとする時もあるけれど 飼い主に忖度してくれる時があるから とてもかわいい 飼い主が中心に据えられ そこへの忖度により ペットの世界が成立している 蠅や蚊は 人間に忖度しないから ペットの世界が成立していない 人間への忖度は ペット世界に限られ 絶対... 続きをみる
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二者の間の会話において 共有できることが存在する 二者の間で 共有できないことは この二者の間では存在しないことである 会話のなかで 存在は生まれたり 消滅したりする 二者の間の会話で存在したものが 第三者との間でも存在すると その存在は 共有する者の間で存在することになる 存在が より多くの人の... 続きをみる
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過去と 別の過去が 記憶の中でつながる 記憶がなければ 時間と時間はつながりながら ただ流れ去る過去が 記憶の中で 反芻している * 同じ光景は二度とない けれど 似たような光景にはよく出会う 似たような光景を 過去から集めなおすと そこには 似たような光景からなる歴史ができる 朝の景色 夕の景色... 続きをみる
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