ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

多元論:現実と記憶の二元性


「ボレロ」という曲名とその曲そのものの対応関係は
その曲と曲名を知る人々により維持されている


それらの人々は
その曲と曲名に
自身の思い出を重ねたりもしている


現実は一過性に現れ過去へと過ぎ去るが
人々に記憶を残してゆく


だから
記憶は過去の出来事でありながら
過ぎ去った過去ではなく
今現在の現実である


記憶は
過去の現実を
今の現実の対応関係の上に成立している


しかも
その時に偶然聞いた曲とともに記憶された出来事が
必然的な対応関係が成立している


このように
偶然を必然化させ
さらにそれを積み重ね
記憶は
今の記憶世界の現実として熟成している


「ボレロ」を聞き思い出す記憶は
意識的にせよ
無意識的にせよ
「ボレロ」と対応関係を結んだ記憶ということになろう


このような対応関係は
反応により維持されている


反応が維持する世界が
人それぞれにボレロの曲にまとわりついている

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