自作因果律:環境への適応の前にある自己への適応
太陽の周りを
地球が回り続けている
太陽に落ちる可能性も
太陽から遠く離れてゆく可能性もたくさんある中で
地球が
太陽の周りを周回し続けている
混沌の中の奇跡的な秩序として
地球の公転が観察されている
*
アクアリウムは
水を循環させ
魚が棲める環境を
小さな水槽の中で実現している
水の循環は
ポンプによる
停電や
故障で
ポンプが動かないと
水が循環しなくなり
水は魚たちの排泄物で汚れ
水槽の中の水は濁り悪臭を漂わせ
中の魚は死滅する危機に陥る
水は
循環の中で
汚れた状態で
濾過槽へ入り込み
そこで浄化され
きれいな状態となり
水槽の戻さる
現象は
存在の状態を様々に変化させている
この変化した状態が
他の現象により
元の状態に戻ると
地球が公転を繰り返すように
普遍的な循環が維持される
*
アクラリウムの
濾過槽の役割は
汚れた水の浄化だ
濾過槽にとって
水の浄化を善であり
水質を悪化させることは悪である
循環を維持する現象は善であり
循環の維持を阻害する現象は悪である
水の循環を停止させる停電やポンプの呼称は悪である
水質の循環でいえば
水の浄化を促進する現象は善であり
逆に阻害する現象は悪である
*
地球が公転を続けることは
様々な潜在的可能性のあるなかの奇跡である
が
その奇跡が永続している
様々な化学物質の反応があり
このような反応の連鎖して進む可能性が様々あるが
たまたま
このような化学反応の連鎖の始まりと終わりが連なって
循環を作ることは奇跡的である
このような軌跡が生命反応繰り返され持続している
生命現象の循環は
地球の公転と同様に
混沌の中の奇跡である
自作の刺激と
それに対する自作の反応を連鎖させ
生命反応を循環させている
この循環を促す変異が自然選択される変異であり善であり
この循環を滞らせる変異は自然淘汰される変異であり悪である
致死遺伝子の多くは
生まれ
環境の中で生存競争を発揮する前に
生命の循環を停止させる
自己刺激と
自己反応のかみ合わせを滞らせる突然変異である