植物も私も有機物でできている

植物が炭酸固定した物質を
動物が食し利用しているのだから
ある意味
当然だ

同じようなものが
別のやり方で組み合わされると
別の存在になる

局在化させるやり方が違うのだから
同じものを集めても
出来てくるものが違っているということらしい

人間国宝の先生が創る茶碗と
私が創る茶碗に宿る違いは
その創る過程の微妙な違いの集積だ

色素合成酵素のちょっとした違いで
花の色も変わってくる

そのちょっとした色の違いが
虫を誘う能力の差となり
受粉の良否という結果に結び付く

値の張る茶碗と
見向きもされない茶碗の差も
ほんの少しの局在の違いが原因だ

局在化された存在が
他の存在との関係の中で
小さな違いが
大きな結果の違いとなって表れている

私は
何を着て
どんな姿勢で歩いてゆくのか？

ちょっとした違いが
きっと
大きな違いとなり
私に返ってくるのだろう

私は
どんな言葉をまとい生きてゆくのだろう？

どんな感情を
どんな本能を隠し
どんな感情を
どんな本能を曝し生きてゆくのだろう？

ちょっとした違いが
大きな違いとなり
きっと
私に戻ってくるのだろう

そうして
わたしは
あるがままでは
いられなくなるのだろう

策略の局在化が
私を押しつぶしながら遷移を始める