ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

局在と遷移:言葉の重みの起源


権威ある言葉は
正しいとされ実践される


これに対して
権威のない言葉は無視される


言葉の重みはどこから来るだろう


背後にある権力や暴力
これらも答えの一つなのだろう
しかし
そればかりが答えであれば
知は
権力や暴力のしもべということになる


知は
権力や暴力に対抗できない
ひ弱なだけの存在だろうか?


そこで考えてみたいのが
詐欺師の言葉だ


偽りの友人の言葉と置き換えてもよいだろう


詐欺師の言葉は心地よいが
どこかで破綻してしまい
心地よさが憎しみに変わる


言葉が介在する関係が持続する場合
その言葉が紡ぐ関係は本物であり
言葉が介在する関係が持続しない場合
その言葉が紡ぐ関係は偽物と評価される


言葉に対して
それに呼応する言葉が反応として帰ってくる


このような反応の連鎖が
本物の場合は続いてゆくが
詐欺のような場合には
詐欺師の予定に従い途切れてしまう


知は
どのような言葉に持続性があり
どのような言葉に持続性がないのかを
判断する道具である
そして
持続性の実績のある言葉を蓄積する器である


こうして持続性が担保された言葉が
重みのある言葉となり
イデアのような象徴として
語り継がれる


権力や暴力も
持続性がなければ
詐欺の様なものである


負ければ終わる


反応の連鎖が停止するのだ


反応の連鎖が循環し
終わりなく連鎖し続ける中で
持続性が担保され
言葉にも重みが増してゆく


言葉の循環が何かの役に立つと
その循環を促すような力が働く


たとえば
科学の定理が実在の理解や応用に役立つと
その言葉が多用され
重みを増してゆく


たとえば
法律が秩序維持に役立つと
その法律としての言葉が重みを増してゆく


こうした循環の中で
役に立たない言葉は
言葉としての反応の連鎖を維持できなくなり
消滅する


何かの役に立つことが
言葉を維持しその重みを増しているところがある


その何かは
それぞれの局在だ


その局在に言葉がまとわりつき循環している


そのことで
言葉はその局在をより持続的なものに変えている


言葉は局在の賜物という側面があるということだ


権力や暴力にまとわりつく言葉は
権力や暴力を助けている


言葉は
もしかしたら
総じてしもべなのだろう


命のしもべ


命乞いをしたり
救命をしたり
生き延びるための活動を助けたり
命の役に立つ言葉が
たくさんたくさん育ち
重みを増してきた


これからの
命を守る言葉が
たくさんたくさん重みを増してゆくのだろう


言葉を使う命を守る言葉が
自己増殖を繰り返す

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