ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

トリプルワールド44


人生にお休みはないけれど
会社や学校にはお休みがある


組織の休息は
個人と組織の間の板挟みから
個人を解放してくれる


板挟みは
世界と世界の接点の一態様だ


このような休息による
ダブルバインドの解消が
調和の連帯関係が不完全で弱いサードワルドでは
比較的容易にできるけれど
身体のように
調和の連帯関係が完全で相互依存性が高いと
ダブルバインドの解消は
世界の消滅を意味することになる


一つ一つの細胞が同じリズムで収縮と弛緩を繰り返す心臓が
そのリズムを崩してお休みすれば
血液の流れが滞り大ごとになる
免疫系の細胞が集団でストライキでも起こしたら
すぐに感染症にかかってしまうだろう


エネルギーの獲得も必要であり
セカンドワールドの反応の循環の中で
外部への反応が組み込まれている


この外部世界との関連性が
敵対的であると
オオカミとウサギのような
善悪の二項対立が観察され
敵対と調和が混在すると
ダブルバインドの関係が観察され
強い連帯のある調和が成立していると
相互依存関係が観察される


このように
たくさんの世界が存在し
並存し
ゆるやかに重なりながら存在する
そして
場合によっては
世界が別の世界に取り込まれることもある


複雑化し多機能化してきた生命の歴史を進化というならば
進化は
世界の調和が
加算へと進行しながら進んでゆくということなのだろう


ミトコンドリアや
葉緑体は
その昔
単独で生きていた微生物が
他の細胞の中に取り込まれ生き永らえてきた
世界内世界であるという


今となっては
世界の中の世界でいることに疲れることも忘れて
休みたいとも思わずにいるのだろう


世界の中に世界が取り込まれるということは
ダブルバインドに息が詰まり休息が欲しくなるようでは成立しない


より強固なサードワールドの出現には
休息など不要な蜜月関係が必要だ

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