ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

局在と遷移:反応の連鎖による留め置く力


反応には
主体と客体がある


反応の主体もまた
何かの主体の客体となるから
反応が連鎖する世界に巻き込まれ
独立独歩というわけにはいかなくなる


そんな連鎖世界の中でも
唯我独尊とばかりに
局在が
他の局在から独立を保つかのように
自他を区別しながら
その局在の中で
定式的に反応を激しく連鎖させているのが
生命体だ


他の生命を食らい
その栄養を自らの体内に宿しながらも
独立した存在であるかのように
唯我独尊を標榜する


人間も
いずれは何かに食らわれる


屍となり
獣に食らわれたり
鳥につつかれ
ウジや細菌に食いつくされることもあるのであろうが
燃やされ
二酸化炭素として植物に食われることもあるだろう


人間となった物質は
人間により守られるが
その守りがなくなれば
様々な主体の客体として
食い漁られる


物質が
局在間を行き来する


光が
物質間を行き来するように
物質が
局在間を行き来しながら
その局在にある間は
その局在の定式化された反応に従い
循環を繰り返す


電子に
光をとどまらせる力がある様に
生命には
物質をとどまらせる力があるのだ


同様に
社会には人をとどまらせる力がある


反応が盛んなほどに
このとどまらせる力が強いのだろう


そして
くわえ込む力も強いのだろう


どうでなければ
局在を維持できないのだから仕方がない


動物の集団が
食い尽くせるだけ食い尽くす


そしてそれをわが物のように
反応の渦の中に投げ込み留め置く


こうして
留め置かれたものは
主体内で
主体となり客体となり
反応を定式的に営む


留め置かれた光が
自由に電子から飛び出せないように
局在の中で
定式的な反応を繰り返す


主体が反応を主宰する


このことにおいて
唯我独尊がその主体において奨励される

×

非ログインユーザーとして返信する