ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

局在と遷移:局在の外面と内面


協調が成立している全体の中で
局在たちが
隔壁の内側に
外側とは協調できない反応たちを隔離している


全体は
表面的に協調した秩序となっているのだが
その実
隔壁による隔離により不都合を避け合うことで成立している


隔壁のない全体は
個性のない単純な均一になるのだろう


そんな均一を嫌うかのように
生命は隔壁を設け
その内部にそれぞれの個性を循環させている


このように
全体への均一化への抵抗主体として
生命は活動を実践している


内側に抵抗主体を抱えながら
その表面で
適応的形質を露出し
全体へと協調している外形を維持している


生命の本質は
適応という飾りではなく
全体への抵抗である


隔壁の中で
他とは相いれない様々な本質を循環させているのだ


全体の中では維持できない
全体への抵抗を
隔壁で守られたかすかな領域で
精一杯の力で実践しているのだ


叶わない夢を
何とか実現しようと
現実の片隅で努力を重ねる


そんな場が生命体ということだ


適応的な外面と
隔壁の内側に隠し持つ内面の二重構造は
生命の宿命なのかも知らない


隔壁を持っているということは
そういうことなのだろう


心の内側に
誰にも見られたくないものがある


それこそが生命の本質であり
着飾った外形は
全体への忖度なのだ


隠しているための何かのために
維持をしている忖度なのだ


命は
環境に適応するために生きているのではない


唯我独尊を守る隔壁を維持する一環として
仕方なく
方便として
環境に適応した外見を維持しているのだ


顔の表情より
内臓の方がよほど素直だ

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