ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

生命と反応:存在としての異質性と共通性


周囲とは異なる異質であることで
その異質は存在している


柔らかなところは
固いところとは異なる異質な存在として認識され
固いところは
その逆である


同じように
柔らかな思想は
固い思想とは異なる異質な存在として認識され
固い思想は
その逆となる


高音のメロディーは
低音のメロディーと異なる異質として発せられ
低音のメロディーは
その逆となる


宇宙空間とは異質な太陽が存在し
その周りを
宇宙空間とも太陽とも火星とも異質な地球が回っている


ただ
地球と火星は
太陽系の重力圏で公転してる惑星という共通点があり
異質ではなあるが
親が同じという共通性がある兄弟のような関係にある


このように
ここは同じで
あそこは違う
といった風に
異質性と共通性が比較されながら
存在が定義されている


異質性
共通性
これらはともに
比較により認識される概念だ


存在は
相対的ということになる


少なくともその定義は
相対的だ


私は
比較しながら人々を観察し
その観察結果に応じて
人々を認識している


私も比較されているのだろう


私は
空気とは異なる存在だ
しかし
人間であるという共通点で
他者と共通している


私のしゃべる言葉は
同じ空気の震えであっても
小鳥のさえずりとは異なる存在だ


そうした認識できる異質を
私は形成する技術を持っている


雑草も
それぞれに個性的な葉や茎を形成する技術を有している


こうした異質形成の機会や技術があり
様々な異質が維持されている


宇宙には
様々な星雲が広がっている


それじれの星雲の間に存在する宇宙空間は
何処も同じだろうか?


宇宙空間は
人間に認識可能な異質を形成できないでいる状態のように
見受けられる


空気と植物のような関係が
星雲と宇宙空間に在るようだ


星雲には
重力や磁力などなど
大きな力が働いているという


この働き方の違いで
様々な星雲が存在している


私を形成している力が
私を維持している


この力を
もっともっと私は欲する


ケーキがおいしいのも
そうした力を得るための
技術の一つということなのだろう


むろん
お腹がすいたり
眠くなるのも
そうした力を得て活かす技術の一環なのだろう


命たちは
様々な異なる技術が協調し
あるべき異質へと誘導されている


星雲の姿かたちが
様々な力の複合として維持されているように
異質が維持される状況を保持する技術に支えられ
命たちがその異質性を維持し続けている

生命と反応:遠い全ての中から選ばれているもの


異質が維持されてゆく


ある言葉
その言葉が持つ特異性
すなわち
異質を伝えてゆく


そして
啓蒙がそうであるように
今までになかった言葉は
今までとは違う異質を広めてゆく


A=Bであり
B=Cであれば
A=Cである


AやBやCは
DやEやFではないのかもしれないし
DやEやFもAやBやCと同じものかもしれない


DやEやFのことを
「A=Bであり
 B=Cであれば
 A=Cである」という言葉は
何も教えてくれていない


24文字のアルファベットを組み合わせた言葉は
無限に形成されよう


無限に並ぶ「AAAAA….........」
無限に並ぶ「BBBBB….........」
そんな言葉にも意味を持たせることも可能ではあるが
落語「寿限無・・・」のありがたい名前の様に
実用的ではないだろう


しかし
このような可能性がゼロではない以上
存在する英語の辞書をすべて覚えても
全ての英語を把握したことにはならないだろう


逆位言えば
実用性が今の英単語を維持しているということだろう


実用性には
承継性も含まれようし
発音が持つイメージもあるだろう


様々な実用性により淘汰選択がなされ
言葉が進化してきた歴史があるということだ


この歴史が
言葉として選ばれ使用されている単語の
他のアルファベットの組み合わせとは違う異質性が保持されて来た


意味を持つのだ


意味を持ち
人々の間でその意味を伝え合う媒体として
英単語が空間を行き来しながら
異質性を保持し
その異質性が
人間の活動を通じ
言葉の媒体としての物質以外の物質の在り様に
さまざまな影響を与えている


生き物も
このような言葉のように
進化し
互いに影響を与えながら
異質性を維持している


アリの身体は
なぜ地面や空気とは異なるのか?


私の身体も
地面や空気と接しながら異質を維持している


私の思考も
他者と接しながらも異質を維持している


このような異質を維持するすべての力に
神様が宿っっているのかもしれない


無限に並ぶ「AAAAA….........」にも
神様が宿っていると考えることもできようが
実用性を備えた文字の並びに神様が宿っている
という考え方もあるだろう


前者の神は無限の全ての神様であり
後者の神は限定された現在のその場の神様といったところだろうか


前者の神様が
自然選択され
後者の神様に変身したということだ


八百万の神様は
様々な生き物が地上に棲んでいるという現実を移した
実証的な神様ということになる


今生きているということが
選ばれた神性が宿っているということである

生命と反応:「私は異質」に向かう生命力


遥か遠い山々の木々は
山の一部となり
その一本一本の姿は見えない


そんな遠くの木々から見た私の姿も
陸地の一部でしかないのだろう


しかし
私は陸地ではない


私は
確かに
陸地とは異なる存在だ


そのことを
どんなに否定しようとも
私は確信させられている


大地とは異なる我が
確かに在るのだ


きっと
同じように
遠い山々の木々も
山とは異なる存在だと思っているのだろう


実際に
「思う」ということはないかもしれないが
土ではない
空気でもない
水でもない存在として
土から養分を摂り
空気から
酸素や二酸化炭素を取り込み
水を蓄えて
木々は
それぞれの木として
異質性を保持し続けている


この異質性の保持こそ
生命力の証である


この異質性を保持できなくなることが
生命の終焉であるからだ


それぞれに特異的な異質性を保持する力が
生命力という事だ


ニーチェの言うところの「もっと力を」は
特異性を維持する力
それぞれの生命力を求める言葉でもあるのだろう


この力がなければ
周囲と同質化してしまうのだ


力が無くなれば
私も私の個性はなくなり
周囲と同質化すし
消えてゆくのだろう


「もっと力を」


私は
この力を自由に使えているのだろうか?


自由に使っても良いのだろうか?


私は
はるか遠くの山に生える木ではない


それとは異質な存在だ


この異質を維持しようと
懸命に
歩き
走り
食べ
飲み
しゃべっている


私は
私という異質形成に向けて
日々努力を重ねている


私は異質


空気でも
陸地でもない


あなたでもない


この異質に囚われ
自由を失い
私を
私のために
私として
伝承し続ける


その異質を保持する力を
周囲から試され
淘汰されずにいると
私が保持できてゆくのだろう


自然淘汰


周囲からの同質化の圧力に抗う力があるものが
選択され生き延びる


異質を保持し続けるのだ


この力が
何十億年も試され続け
今も
私を試し続ける


遠い山に向かい
何時かそこへたどり着きたいと願ったりする


その願いがわいてくるのか
きっと
そこにある木々と交わり
その木々の気持ちと向き合いたいからでもあるのだろう


太い幹に触れ
細い枝を握り
私は木々に何を思えばよいのだろう